コンサルティング会社への転職について知りたい!
年収は?業務内容は?
FASって何?
そんな疑問にお答えします!
こんにちは!りんごです🍎
会計士に人気の転職先のコンサルティング会社。その年収や業務内容はどうなのでしょうか。
実際に監査法人に入って感じたこと経験したことをもとに解説します。
・FASとは
・FASの仕事内容
・FASの年収
・FASの特徴
・監査法人アドバイザリーとの比較
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会計士がコンサルに転職した場合
FAS系が多い
コンサルティング会社は会計士に人気の転職先の1つです。
コンサルティング会社と言ってもどういったサービスを提供するかにより主に次の3つに分類されます。
・FASコンサル
・税務コンサル
ここで、会計士がコンサルティング会社に転職するとなった場合、ほとんどの人がFASコンサルを希望します。
なので、この記事ではFASコンサルについて解説します。
FASって?
FASとはFinansial Advisory Servicesの略で、財務DDやバリュエーション、事業再生などを行います。
いわゆる「会計面でのコンサル」です。
戦略コンサルなどは会計の知識とはあまり結びつきがありません。
一方、FASは会計の視点からアドバイスをするので、会計士の知識、監査法人での経験をより生かしやすいです。
そのため、FASコンサルは公認会計士の転職先として人気なのです。
FASコンサルは何をやるの?
FASの仕事内容は主に次の5つになります。
財務DD
財務DDは財務デューデリジェンスのことで、M&A業務の1つです。
デロイトトーマツによると、財務DDの意義と目的は次のように定義されています。
財務デューデリジェンスは、M&A取引において、対象会社または事業の財務についてその状況、リスク、課題を検討する調査です。一般に対象会社の過去の一定期間における業績、財政状態並びにキャッシュフローの分析を通じて、当該M&A取引案件の評価や投資意思決定に資する情報の提供を目的とします。
財務DDは法定監査のように明確なルールがないので監査に比べて手続きが簡単です。
FASコンサルに転職するとまずはこの財務DDから始める場合が多いです。
バリュエーションとならんでFASの中でも最も市場が大きく、FASコンサルと言えば財務DDとも言えます。
バリュエーション
バリュエーションは企業価値評価のことで、M&A業務の1つです。
企業は買収を行う前に買収先の企業の価値(株価)を評価します。
この企業価値と買収価格を比較し、M&Aを行うかを判断します。
この買収価値の算定方法には「DCF法」「純資産法」「類似会社比較法」など、公認会計士試験の経営学の知識を使います。
そのため、公認会計士試験の勉強の知識をそのまま使える、まさに会計コンサルと言えます。
財務DDと並んでFASコンサルの中で市場が大きいです。
PMI
PMIはポスト・マージャー・インテグレーションのことで、M&A業務の1つです。
財務DDとバリュエーションはM&Aの前の作業、PMIは「M&A後の統合作業」です。
M&Aでは異なる組織が1つの事業体になるので、様々なコンフリクトが生じます。
そのため、経営統合・業務統合・意識統合の3段階のプロセスを通じて統合作業を行います。
主に会計士が関与するのは業務統合で、会計制度や内部統制の統合を行います。
PMIは財務DDやバリュエーションに比べて会計以外のスキルも求められます。
企業再生・事業再生
企業再生・事業再生は、会社の事業や財政状態を健全化させることを言います。
企業再生・事業再生では、会計知識に加え、現状を分析する力や論理的思考力、課題解決力など、幅広いスキル・能力が求められます。
フォレンジック(不正調査)
フォレンジックとは不正調査のことです。
マイナビ会計士によると、フォレンジックの主な業務は以下のようなものがあります。
・不正の兆候や疑いに関する調査
・不正の事実関係の把握
・係争の支援
・不正防止体制の構築支援
会計知識に加え、かなり高度な監査や調査のスキルが求められる専門性の高い業務です。
年収
年収は監査法人勤務より上がることが多く、700万から900万ほど。1000万円を超える場合もあります。
しかしコンサルティングファームはその会社の規模や担当するプロジェクトの大きさにより忙しさや年収も大きく変わります。
転職の際には仕事内容についてよく把握することが必要です。
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FASの特徴
成長機会が多い
監査法人勤務の場合、大量の文書化や資料整理、ミーティングの日程調整など監査の本質とはずれた仕事をすることもあります。
特に若い職階の人ほどそうでしょう。
それに比べ、FASはより本質的な仕事が多いです。
より主体的に動くことも求められるため、自ら行動し、成長スピードを上げることができます。
その後のキャリアの幅が広がる
FASからの転職先として、他のFASや投資銀行、PEなど様々なキャリアの選択肢があります。
監査法人のみしか経験していない場合と比べ、その後のキャリアの幅が広がります。
クライアントから感謝される
監査法人の監査は、クライアントが作成した財務諸表に問題点がないかを確認する仕事です。
そのためクライアントから嫌な顔をされることもあり、直接感謝される機会はほぼありません。
一方、FASコンサルはM&Aなどの大きな事象に対し調査し、検討し、解決策を提案します。
クライアントから感謝される機会もあり、より達成感を感じられるでしょう。
忙しい
どのようなサービスやプロジェクトに関わるかによって業務スケジュールは大きく異なります。
そのため、監査法人のように繁忙期や閑散期などの区分はありません。
しかし、一般にFASに転職すると監査法人勤務時より残業が多くなる傾向にあります。
問題点について検討と検証を繰り返すところから、他の業種と比べると業務量が多いと言われています。
複数のプロジェクトが同時に走る場合、かなり忙しくなるでしょう。
監査法人アドバイザリーとの違い
FASコンサルをやりたいと考えた場合、コンサルティング会社に転職する以外に、監査法人のアドバイザリーに転職するという手もあります。
両者の比較は以下の通りです。
コンサルティング会社 | 監査法人アドバイザリー | |
プロジェクト規模 | 小~中 | 大 |
クライアント規模 | 小~中 | 大 |
年収 | プロジェクトにより様々 | 高い |
忙しさ | プロジェクトにより様々 | 忙しい |
FASに転職する場合のサポート
転職する場合、情報収集や面接対策のため、転職エージェントの利用は必須です。
転職エージェントは、会計士に特化した転職エージェントの利用をおすすめします。
おすすめはマイナビ会計士 です。
コンサルティング会社の案件も多いので、登録して情報収集することをおすすめします。
まとめ
FASコンサルへの転職について書きましたが、いかがでしたでしょうか。
今回のポイントは以下の通り。参考になったら嬉しいです。
・FASの主な仕事内容
財務DD・バリュエーション・PMI・企業再生/事業再生・フォレンジック
・年収は高い
・忙しいがやりがいがある
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